すみれの砂糖漬け

わたし、ミムラに生まれて、ほんとうによかったわ。頭のてっぺんから足のつま先まで、とてもいい気持ちだもの

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自分に生まれて良かったと思えるようになる日がくるといいな。孫に会えない寂しさだとか心細さを私はただ頷いて話を聞いてあげることしかできない。彼女はもう自分の好きなものも分からなくなっていた。「もう仕方のないことなの。貴女みたいな人が話しかけてくれる。私は本当に嬉しいの。」と彼女は私の頬を撫でてくれた。「また来るね。またお話ししようね。」そう声をかけると私の左手を力強く握ってくれた。振り返ったら彼女は泣いていた。「どうしてだろう、涙が止まらないの。」と言っていた。胸が苦しかった。

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色々な種類の寂しさがあると思う。たくさんのことを知りたいと思うのにその努力を怠っている。自分にうんざりだ。1ヶ月、早いなあ。